もの忘れ

最近もの忘れが激しく、不安を感じることがしばしばある。いやすべての事象に対してもの忘れが激しいわけではなく特定の分野の記憶だけが異常に早く退化する。特に顕著なものが「人の名前」なのである。あまり頻繁に話す機会のない人、機会は頻繁にあるが名前で呼び合うことの少ない人の名前がとっさの時に出てこない。考えても出てこない。
こういうことない?と友人に訊いてみると、こんな回答が。―――「オマエはもっと他人に興味を持ちなさい」・・・・イタイところを突くやつだ。
「名前が出てこない」ということに関連して、ここしばらく「罪と罰」を読んでいるわけだが、一ヶ月ほど読み続けてもまだ上巻の半分程度しか読み終わらない。普段の自分からは考えられないほどの、異常なローペースである。このローペースの原因の一つは「登場人物の名前が覚えられない」ということなのである。たくさんロシア人名の登場する本を読んだのはおそらく今回が初めてなのだが、いやマジで覚えられん。これほど苦労するとは思ってもみなかった。
困ったもんだ。