ジョーバ

いつのころからか、トレーニングセンターの片隅に「ジョーバ」という健康器具が置かれるようになった。「ジョーバ」という名称の由来はもちろん「乗馬」から端を発する(というかそのまんま)が、乗馬は腰痛などのリハビリに用いられることがあるんだと。ドイツでは「乗馬療法」なんてものがあるらしい (この辺の話は「ジョーバ」の紹介も含めてこのサイトが詳しいようだ)。 ただ日本では乗馬というのは敷居が高いスポーツであり、「腰が悪くなったから」という理由で気軽に始められるモノではない。そこへきてジョーバなのだが、この器具をつかうと乗馬の際に人体にかかる力学環境をエミュレートできるのだという。
以前に某さんが絶賛していたということもあり、かねてから体験してみたいと思っていたんだけど、そのうちそのうちと思っているうちにこれまで一度も試したことがなかった。今日は少々時間に余裕があったので、周囲の視線におびえながらも(←うそ)試してみた。
やー、何といいましょうか、これは「トレーニングは努力をしないといけない」という思いこみを真っ向から打ち壊すものであります。実際、乗ってるだけ。これだけで上半身のあちこちの筋肉に程々の負荷がかかり刺激される。普段使用する機会の少ない脇腹なんかにも満遍なく刺激を受けとります。こんな横着なトレーニングは かつて知らない。ウチの親なんかももうすぐ還暦を迎えるわけだけど、還暦祝に何か贈るとして、例えば今日日のラグジュアリーなマッサージチェアなんかよりも、ジョーバを贈る方が親孝行なんかもしれんなぁ、と思った次第。
ジョーバを十分に堪能し機器から降りた際、周囲の人がオレから一斉に目をそらせたように思われたのはきっと気のせいだろう。オレがジョーバに乗る「画」はそんなに違和感があるのか。あるんだろうなぁ・・・。