日本人以上に日本を愛する ガイジン

オレは断然、テレビよりラジオ派である。学生の頃から、テレビ視聴時間よりもラジオ聴取時間の方が長い。名古屋のFMステーションとしてはおそらく ZIP-FM が最大手だろうが、学生の頃よく聴いていた大阪の FM802 に比べるとDJのトークの物足りなさは否めない。聴くに堪えないDJも多い。しかしながら面白いDJも、いる。
ZIP-FMには James Havens (ジェイムス・ヘイブンス) というDJがおり、いまは金曜朝の番組を担当している。彼の破天荒な番組進行はときに局の上層部をも悩ませ (―てるんじゃないかな) るが、ノリと勢いで突き進むバカトークの中にも時々彼の一本筋の通った人間性が垣間見られ(聞かれ?)る瞬間があり、そういう魅力から彼はおそらく局でもトップクラスの人気DJなのではなかろうかと思う。
今日彼が番組内で「週末は (衆議院選) 投票に行くように」と呼びかけたところ、ある聴取者から番組BBSに次のメッセージが寄せられた。

(ある聴取者)
ジェームスおはよう!俺は選挙には行かないよ!なぜなら入れたい人がいないからです。しかも俺の一票で政治・国が変わると思うとそんな無責任なことは出来ないからです。ジェームスも日本国の事を思うなら、軽々しく「絶対に行け!」なんて言わないで欲しい!

まあ、フツーの番組ならこんな厄介なメッセージを番組内で採り上げて読んだりはしないだろうが、Jamesはこのメッセージを番組内で読み上げ、次のように反論した (注:うろ覚え)。

(James)
「入れたい人がいない」というのは言い訳だ。無関心、もしくは各党・各候補者の主張をよく把握していないのだ。自分の子供が生活する将来のことを考えれば無関心ではいられないはずだ。インターネットで各党のマニフェストを熟読し、是非投票に行ってほしい。
「俺の一票で政治・国が変わると思うとそんな無責任なことは出来ない」というが、選挙に参加しない方が無責任だ
―― と思うよ。

―― 瞬間、スカッと目が覚めた。
彼はラジオで聴く限り、日本人としか思えないほどの流暢な日本語を喋るが、日米のハーフであり米軍基地内で育った彼にはいま当然、参政権はないのだ。