寒空に働く人々

予報通り雪の降る中、今日は幾度となく外出と帰宅を繰り返した。でかける度に、現在オーナー説明会が催されている瀟洒な新築マンションの前を通る。マンションといっても2階建てのこぢんまりとした造りのもので、受付を構えるようなスペースは建物の中にはないのだろう、受付の社員たち―――オレと同じぐらいの歳だろうか―――は気温2℃の寒空に折りたたみテーブルを広げて、正装で (さすがにコートを羽織ってはいたが) 寒さに震えながら客を待っている。でもこんな天気やし、客が訪れている様子はない。
昼には晴間を見せていた空も、夜になり再び雪足を強める。夕方ごろに近所のショッピングモールに車で出かける。モールの駐車場の入り口で雪の中誘導灯を振るうガードマン。寒くないわけがないはずだ。
都会の雪天を喜ぶのは子供たちぐらいじゃないか。暖かい部屋の中から戸外を見渡す分にはキレイなんやけどね。