こみいった話をするときは、冗長性の小さな言語で表現してみるとよいかも知れん

かなり以前に、会社の先輩に聞いた笑い話。
ウチの会社のとあるソフト系技術者が、短期的に外国の技術者と一緒にプロジェクトをすすめることになった。ところがこちらも相手も自分の母国語しか知らず、英語なんてまるっきり喋れない。でも彼らは結果的に最高の成果を達成したという。
さて、彼らはどうやって意思疎通したか。
―――なんと、C言語で会話をしたのだそうだ。もちろん、会話のみではなく「筆談」に依ることも多かっということだろう。

さて、複雑な案件をメールでやりとりしなければならない機会は少なくない。でも複雑に絡み合った条件をロジカルに文章で表現することは往々にして難しく、またたとえそれが文法上正しい表現に組み立てられていても、相手の理解力によっては正しく受け取ってもらえないことがあるわけだ。こんな経験があるのはオレだけじゃないはず。
こんなときには、もし相手と自分がソフトウェアを書く人間なら、上述の笑い話に倣って、思い切って国語を捨ててしまってプログラミング言語で表現してみる。すると驚くほど簡潔かつロジカルに状況を表現できてしまったりする。今日はこの試みを実行に移してみたんだけど、この手法がとても説得力をもつものであることが確認できた。
これはプログラミング言語の方がいわゆる「国語」にくらべて冗長性が小さいからということに他ならない。思えば英語が事実上の世界共通言語として定着している理由は、その文法の冗長性が小さいということが一つに挙げられるんかも知れない。いや、根拠はないけど。

とはいえ、こんな手抜き手法が使える状況は社会的には限られているわけだし、キチンとした言葉でロジックを表現するスキルは絶対必要だ、欲しい。
もっと本を読もう、本を。
眠いときにでも本を読めるワザを身につけたい。