タトゥーのこと

room6612006-07-28

昨日は平日であり海水浴場は当然夏休み中の学生(と思しき年齢層)が大多数だったわけで、風待ちと昼飯のためにそこを訪れたオレは味のしないレトルトのカレーを食べながら周りの若者たちを見るともなく眺めていたわけだけど、近頃のヤングはスタイルがええのぅ、などというエロジジィ的な所感はさておき、タトゥーを彫った者が少なからず居たことにはやや驚いた。タトゥは「ワンポイント刺青」的な印象を持っていたんだけど、昔の893の刺青みたいに背中全面に彫っているヤツも何人か見かけた。
オレが彼らぐらいの年齢の頃にも小さなタトゥを彫っている友人が何人かいて、まあオレ自身が彫ることはないにせよ別段タトゥに拒絶感を抱いているわけでもない。だけどこれをファッションとして纏うのなら、自分に似合う絵柄を選択すべきだろうとは思うのだ。たとえば昨日は肩から背中全面にかけて「鯉の滝登り」を彫っているヤツを見かけた。が、お世辞にも似合っているとは言い難い。絵柄自体は迫力があり優れた作品だと思えたんだけど、要はキャンバスが悪い。体型があまりにもか細く、滝登りというよりは「渇水であえいでいる鯉」にしか見えなかったりする。
タトゥなんぞ彫ったら将来絶対に後悔するので思いとどまったほうが良いよ、などと説教じみたことを言うつもりは毛頭ないが、大きなタトゥを彫るならその作品のためにもまず贅肉でもよいので肉を纏って、その後に検討したほうが良かろうとは思う。