Billy Joelのライブで過去の自分に出会ったー

room6612006-12-12

タイトルはウルルン風に読んでください (笑)。
ライブのチケットを購入したのは8月か9月頃だったけれど、おれはそれから自分のiPodに入っているBilly Joelの曲を、意識的に聴かないようにしていた。ライブに行くとなれば事前に「予習」をしておきたいところなんだけど、今回に関してはなんだかそれでは勿体ない気がしたのである。当日に懐かしさを全身で受け止めたい、と思っていたわけですわ。
日々ラジオを聞いていると時々、「Piano Man」とか「Honesty」といった、ビリーの代表的な楽曲が流れることはあった。また「Uptown girl」とか「Just the way you are」とかは今の人気アーティストにカバーされているので、良く耳にしてはいた。だから、ライブで何に感動したかと問われると、普段はほとんど耳にすることのない楽曲が演られたときだ、と答えたい。「Zanzibar」とか「She's Always a Woman」とか、ホンマに10年以上ぶりに聴いたわ。実家のじめじめした自室に籠もって、小さなCDラジカセでアルバムを繰り返し聴いていたころの記憶が戻ってきた。当時の部屋の匂いまでもが蘇ってきた気がする。ホンマ、音楽って不思議。
しかし何より圧巻だったのはやはり、アンコールの最終曲に選ばれた「Piano Man」である。偶然なのか演出なのか、ちょうど時刻が21時にさしかかったころに
♪「It's 9 o'clock on a Saturday, ...」
の歌い出して演奏が始まり (当日は土曜じゃなかったけどまぁそこはご愛嬌)、サビの部分は会場全体が大合唱。みんな英語の歌詞を覚えているんだな。オレだけじゃなかったのだ。
このナゴヤドームの大合唱には圧倒されたけど、やっぱりビリーのライブはブルーノートみたいな小さなハコこそ相応しいんではないかと思う。もし再来日して小さな会場でライブが開催されるようであれば、是非行きたいと思う。