「ドリフの雷様」の何が面白いのかにようやく気づいた

オレの幼い頃のヒーローといえば、これはもう疑う余地もなくドリフターズである。毎週土曜日に放送されてた「8時だョ!全員集合」や、大体月に一回ほど放送されていた「ドリフ大爆笑」の日などは、朝からソワソワする日々だった。
ところで、ドリフ大爆笑では毎回「長介・工事・ブー おなじみ雷様」というコントがあった。いかりや長介仲本工事高木ブーが、ドライアイスを焚いて雲に模した長いすに座り、メリハリのない会話をする。コントの終わりに長介と仲本がいすから立ち去り、長いすの端に座っていたブーがずっこけ、笑い屋のオバチャンたちの豪快な笑い声とともに幕が閉じる。いつも大体この展開。幼きオレはこの雷様コントを面白いと思ったことはなかったと思う。でも見てたな。
ドリフの日を心待ちにしていた日々からもう約20年の年月が経つのか。人間の脳というのは不思議なもので、今日職場で技術レポートを書いているとき、レポの内容は当然ながらドリフや雷や電気電子にすら全くさっぱり関係ないというのに、ふと雷様のおもしろさがアタマをかすめた。
つまり、ブーがずっこけるということは、「雷が落ちる」ということなのである。くだらない会話を繰り広げた後に二人の雷様が立ち去り、雷が落ちる。当時は落雷による停電がたびたび起こって、特に夜に停電が起こった際には手探りで懐中電灯やらローソクを探すなど不便を強いられたもんだけど、これらの不便は、雲上のアホな雷様たちのこんなにくだらないやりとりの挙げ句に、まったく無責任に起こるものなのだよ、というところにツボがあるのではないだろうか・・・・。

追記

Wikipediaのドリフ大爆笑は充実していて中々おもしろい。