時間とムダの科学

時間とムダの科学 (PRESIDENT BOOKS)
半年前、いまの住居に引越す際に、テレビを捨てた。PCにテレビチューナーが付いているとはいえ、テレビレスの生活を始めて半年、テレビがなければ平日でもこれほど自分の時間がもてるのかと驚いている。
日本人の労働生産性は主要国中で最低であるという統計がある*1。もしいま自分の仕事にムダがあるとして、それを削減しさらに自分の時間に充てられるとしたら、それは素晴らしいことだと思う。今の自分のムダな時間について考えてみようと思って古本屋で手に取った本が、これ。いろんな著名人が時間マネジメントについて意見を寄せている。
以下、自分用メモ。

  • 仕事の半分は「見せかけ」 (サブタイトル)
  • なかなか夢を持てない。そういう人には、人生に六本の柱を持ちなさいとアドバイスしています。仕事、家庭、教養、財産、趣味、健康。この六つの柱を入り口にすると非常に目標を立てやすくなるのです。(渡邉美樹)
  • 人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える。二番目は住む場所を変える。三番目はつきあう人を変える。この三つの要素でしか人間は変わらない。(略)どれか一つだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることがもっとも効果的なのだ。(大前研一)
  • 過ぎ去った時間にかまけるのも無駄である。「あなたが書いた中で、最高の本はどれですか」と尋ねられたドラッガーは即座に「次に出る本です」と答えた。過去に書いた作品からは何も生まれないし、育たない。だから振り向かない、といっているのである。 (枝川公一)
  • (下表参照) 「あなたの仕事や人間関係を改善し、自身の生産性を高めるためにもっとも効果的と思われるタスクを挙げてください」と質問すると、私生活では「健康管理、運動、家族とのコミュニケーション」、仕事では「業務改善、プランニング、自己能力開発」などがあがってくる。これこそが第二領域なのである。(略)多くの人がその重要性に気が付いてはいるが、実際には十分にできないでいる。 (竹村富士徳)

緊急 緊急でない
重要 第一領域 第二領域
重要で
ない
第三領域 第四領域

  • 時間管理を徹底するためには、誰よりも自分自身に対して誠実であるかと問うてみればよい。多くの人は他人に対する約束は守ろうと努力するが、自分への約束は何かと理由をつけて破ってしまう。(略) 「急な用事があったから」などと言い訳して、先延ばしを続け、結局はやらないままになってしまう場合が多い。 (竹村富士徳)
  • 「俺がやった方がうまくいく」と部下のやるべき仕事に手を出す「オレオレ上司」がいる職場では、仕事が重複し、時間がうまく回らなくなる。 (御立尚資)