ランディ・パウシュ語録

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに

最後の授業 DVD付き版 ぼくの命があるうちに


最後の授業 ぼくの命があるうちに」という本は金言の宝庫ではないかと思う。50年を迎えずしてこの世を去ろうとしている彼が、その濃密で膨大な人生の過程で身につけたエッセンスを、たった250ページに相当する文章にまとめあげてしまっているところがこの本のすごいところだろう。
とくに自分の心にひっかかった言葉をここに抜き出しておく。

グレアム監督はきみにとくに厳しいだろう? でも、それはいいことだ。君が失敗しても、だれも何も言わなくなったら、君のことはあきらめたという意味なんだよ。

レンガの壁がそこにあるのは、理由があるからだ。僕たちを寄せ付けないためではない。この壁は、自分がどんなに真剣に望んでいるかを証明するチャンスを与えているのだ。

ウォルフ医師の言葉遣いは、つねに前向きに聞こえた。「死ぬまで、あとどれくらいですか?」と訊くと、彼は「三ヶ月から六ヶ月は健康でいられるでしょう」と答えた。僕はディスニーワールドに遊びに言ったときのことを思い出した。従業員に「何時に閉まりますか」と訊くと、彼らはこう答える。「午後八時まであいていますよ」

「十分に時間を掛けて待っていれば、人は君を驚かせて感動させるだろう。」誰かにいらいらしたり、腹が立ったりするのは、その人に十分な時間を与えていないだけかもしれない。

「ずいぶん時間が掛かったけれど、ようやく気づいたの。自分に言い寄ってくる男性がいたら、気をつけることは簡単。彼の言うことはすべて無視して、彼のすることだけに注意すればいいの」

幸運は、準備と機会が巡り会ったときに起こる———紀元前一世紀に生まれた古代ローマの哲学者、セネカの言葉。

経験とは、求めていたものを手に入れられなかったときに、手に入るものだ。

計画はいつでも変えられるが、計画がなければ変えることもできない

父は僕に、デスクでふんぞり返るエリート主義者になって漫然と生きていくより、必死に働いて最高の肉体労働者になってほしいくらいだと言った。

親が子供に具体的な夢を持つことは、かなり破壊的な結果をもたらしかねない。(略)僕が思う親の仕事とは、こどもが人生を楽しめるように励まし、子供が自分の夢を追いかけるように駆り立てることだ。親に出来る最善のことは、子供が自分なりに夢を実現する方法を見つけるために、助けてやることだ。

なお、上のセレクションは万人向けではありません。また、中には文脈の中で読まない限り意味をなさないものもあると思います。