海の日が祝日である理由

海の日とはまことに不思議な祝日だ。Wikipediaによると

国民の祝日に関する法律祝日法)では「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としている。

ということだが、国民全員が祝うイベントとしては根拠が薄い。ましてや「7月の第3月曜日」という、年によって浮動的に日付が変わるような記念日である。まるで休むことに意義があるような祝日ではないか。
しかしもし、この時期にどうしても国民を休ませなければいけない理由があったとしたら、それは何だろうか。
7月の第3月曜日となると、梅雨の明ける頃であり、年によっては今年のように子供達の夏休みに重なる。多くの人が開放感を抱いて、さらに「海の日」という口実を見いだして、海を訪れる。そして例年、多くの人が海難に遭う。今年もご多聞にもれなかった。
もうお分かりだろう。「海の日」とは、海に生け贄を捧げる目的で制定された祝日である。
———少々不謹慎が過ぎるだろうか。でも元シーマンの自分としては、自然に対しては一方的な感謝を捧げるのではなく、常に畏敬の念をもって接することが大事なんだと思いマス。