千畳敷カールと虫対策

かねてより計画しては悪天候のため延期し続けてきた千畳敷カールへの日帰り旅行が、ようやく叶った。当日は、企業によっては盆休み第一陣にあたる連休の第一日目に重なっていたため、往復路や現地での渋滞混雑を心配していたけど、全く混雑しなかったと言えばウソになるが、それほど深刻なものでもなかった。ロープウェーの待ち時間は往路復路それぞれ2時間ぐらい。待合所はすでに涼しいほどの標高なので、ただボーッとして待つことも苦痛ではない。

ロープウエーに乗るだけ。何の苦労(=山登り)もせずにこれほどの絶景にお目にかかれるとはゼータクな話だと、高山に弱い元山岳部員としてはそう思う。

ところで千畳敷カールではアブみたいな小虫が大量に飛んでいて、やたらと顔や体にまとわりつく。不快なこと極まりない。虫を払いのけるのに難儀してたときに、幼少の頃に昆虫事典で読んだ知識がふと蘇った。

この手の虫は、「黒色」に好んで寄ってくるのだ。

事実、その時に着ていたユニクロ黒Tシャツにだけでなく、手にしていたカメラバッグや一眼レフにも大量に虫が止まる。ものは試しにと、Tシャツの上から白系のシャツを羽織り、頭には白タオルを巻く。効果はてきめん、すぐに虫は寄りつかなくなり、先ほどまでの不快な思いはウソのように無くなった。

結論。

この時季に千畳敷カールやその先の駒ヶ岳を訪れる人は、黒を隠せる服装を用意すべし。
もちろん突然の降雨に対する準備も怠ってはならないことは言うまでもない。



以下はそれぞれ異なる露出で撮った複数の写真を合成して作ったHDR画像であります。ダイナミックレンジの大きな風景はHDR加工がよく合う。