突然の僥倖

つまらない記事を一つ書く。
今しがた、自販機でジュースを買ったのだが「当たり、もう一本」が出てしまった。
子どもの頃にはこんな当たりつき自販機をよく見かけたもんだが、今どきこんな自販機が存在するとは思っていなかったし、またよく利用するあの自販機がその種の当たりつき自販機だったなんて知らんかった。とにかく自販機で当たりをひいた体験は幼い頃の記憶に一度あるのみで、大げさだが20年ぶりの僥倖ということになる。まーどうでもいいことだ。
自販機で当たりを引いた際には一定時間内に商品を選択しボタンを押さないと、当たりの権利が消失する。そんな話を聞いたことがあった。突然訪れた僥倖と拘束条件とが対象者の思考と視野を小さくし、結局一回目とおなじ商品を選ばせてしまう、この現象に是非とも誰か名前を付けて欲しいもんだ。
「リスクマネジメント」という言葉がビジネスメンに膾炙して久しいいま、多くの人が突然の不幸に対する準備はできている。だがきっと多くの人は突然の幸運に対する準備はできていない。
突然の幸運に対する準備として必要なのは、行動の準備ではなく、心の準備である。