名古屋のレジ袋有料化について一言いわせてくれ

レジ袋使用の大幅削減を目指している名古屋市は4日、西部8区のスーパーやドラッグストアなどと協力し、638店でレジ袋有料化を始めた。これにより市内全域の計1338店(4日現在)に広がり、市は約6億枚(4200トン)の袋削減効果を期待している。

正直昨今のエコロジーブームには閉口してるクチだけど、ゴミを減らそうという活動には賛成だ。そういう点でレジ袋が有料化されるのは良いことだと思う。上に引用したニュースも字面はこれに前向きなもののように読める。
だけど、名古屋市の実施するレジ袋有料化はちょっとエコロジーの軸とズレがあるように、当該の住民としては思う。
有料化されたことで各自がマイバッグ*1を持参するような意識を持つに至ったことに文句はない。問題は、1枚あたり5円を支払って購入するレジ袋にある。

このレジ袋、これまで買い物のたびに無料で配布されていた従来のレジ袋よりもクオリティが高い。大きく、分厚く、そして不透明なものだ。どの店に行ってもほぼ一緒。どんだけ小さな買い物のときでも、レジ袋をくれと言って提供されるのはこの巨大袋。5円というワンコイン価格に見合う価値はこうなるのかも知れないが、せめてもう少し小さなものも用意してくれんか。価格は5円のままで結構。

また、この新しい有料レジ袋は再利用の用途がきわめて限られる点で困る。以前のレジ袋は半透明で、指定ゴミ袋として利用出来るようになっていた。いかなる製品にせよ再利用の促進はエコロジー政策の基本である。いずれ捨てることになるとはいえ、再利用するとしないとでは位相差がある。再利用性に乏しい袋を買わせることはエコロジーに反するんじゃないの。ゴミ袋としての再利用用途を閉ざして市販の高価で巨大な市指定ゴミ袋の購入を促すことが名古屋市の考えるエコロジーなんだろうかね*2

以上長くなったが、趣旨をまとめておこう。

  • レジ袋有料化には賛成。
  • いまのところレジ袋を完全撤廃することは難しいだろう。
  • なので5円で提供するゴミ袋もエコロジカルなものにせよ。
    • ゴミ袋として再利用できるような、半透明のものをくれ。(優先度 高)
    • サイズ展開を大と小の2系統に。

*1:この命名もどないやねんと思うけど

*2:ゴミ袋や新レジ袋の供給業者を調べると面白いかもよ