検察審査会による小沢氏強制起訴 雑感

検察審査員を思いがけなく昨年つとめたため、検察審査会がらみのニュースはついつい聞き耳を立ててしまうのです。

そしてこのたびのニュース。

小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体陸山会」の土地取引事件で、東京第五検察審査会は4日、小沢氏を2004、05年分の政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で強制的に起訴すべきだとする「起訴議決」を公表した。

この結果は(妥当性はともかくとして)、起こるべくして起こった結果だろうと思う。

本来、検察審査会の審査は、事務局が要した資料のみを手がかりとして審査員が自分の意見を組み立てるもの。だけど本件は、マスメディアから漏れ聞こえる雑音が余りにも大きすぎた。代表選挙中の報道が審査の公平性を失わせてしまった。

まあそれはそれとして、私がもっとも気になったのはこの一文。

検察審査会によると、2度目の議決を出した審査員11人の内訳は男性5人、女性6人で、平均年齢は30.90歳。

昨年の経験からして、11人からなる検察審査員の顔ぶれを何かにたとえるとすれば、「とある平日の自動車免許センターへ集まった人の中から11人を無作為に抽出」したような面々である*1

そんな無作為抽出において、審査員の平均年齢が30.90歳とな (ちなみに日本人の平均年齢は44.6歳)*2

11人のうち、半分以上が20代。

私の同期審査員では、11人のうち20代(と思しき方)は2人程度だったけどね。

この東京第五検察審査会を招集する地区は、余程どこぞの新興国並みに若者が多いに違いない。

*1:学生や年寄りは審査会の招集を辞退できるので「平日の免許センター」

*2:参考資料:•\4@lŒû‚Ì•½‹Ï”N—î,’†ˆÊ””N—‚æ‚Ñ”N—î\‘¢Žw”:’†ˆÊ„Œv