名駅イルミネーション 2010

日本の商業都市の冬はイルミネーションから始まります。名古屋にも冬がやってきました、イルミネーションの季節がやってきました。

タワーズ・ライツ」というと例年、名古屋駅自慢・世界一高い駅ビルであるタワーズの壁面に贅沢なライトアップを施す演出がウリですが、今年はその壁面芸術がありません。対外的には「ライトアップの脇見によって名古屋駅前の道路が大渋滞することを鑑み、今年は———」などと広報されてますが、さてどうなのやら。名古屋経済を推して知るべし。

今年はライツ・プロムナード 2010という名称を掲げ、タワーズのテラスに発光ダイオードの樹が並んでおります。これ、インターバルタイマー制御により発光色が変化するようです。

それにしても発光ダイオードの明るさには驚きです。夜であることを忘れさせるような明るさであります。社内不倫カップルなんぞはきっと足早に立ち去ることでしょうw

なお、本記事のすべての写真は、夜景撮影でありながら三脚を使わず、すべて手持ち撮影です。それほどの明るさです。三脚も持参してたんだけど使わずじまいだったよ。

ところで今年の催し、写真を撮る立場からすると、なかなか絵が作りにくいです。ツリーの並びが平坦で単調なため、すぐに飽きるのです。これも人の流れの効率化を図る施策なのでありましょうか。

ツリーの絵がキレイに切り取れないとなれば、もう熊の剥製を撮るしかありません。そういえば今シーズンは熊関連のニュースが豊富でしたね。

彼が腰にまとっているのはメジャーでしょうか。冬眠前の熊にメタボを警告するなんてのは大人げないですな。

大名古屋ビルヂング の無くなる日も近づいております。

熊が足場としていた花壇に、わたくしはこの日いちばんの美しさを感じましたです。

この少年はなんと、熊と会話ができるのだそうです。

少年A「来年はどんな年になるかな」
熊「年明けしばらくは依然として厳しい経済状況がつづくけど、秋口ぐらいから徐々に復調の兆しが見え始めるだろうよ」
少年A「・・・それってバーナム効果 ってやつだよねぇ?」
熊「・・・・ちっ」

光への感受性って、やっぱり年齢によって変化するもんだと思うのです。

若いアベックはLEDの光のむこうに何を見るのでありましょうか。

ところでこのタワーズの向かいはMIDLAND SQUAREですが、こちらの街路樹ライトアップは光に立体感があり遠目からも美しく、思わず惹き寄せられます。

眺める角度によっていろんな絵が切り取れるため、道路のこちら側のほうが断然おもしろいです。

今冬の名古屋駅イルミネーションの本命はこちら側ですぜ、きっと。


来年も良い年でありますように。